セガゲームス、セガ・インタラクティブ含め、セガサミーグループが大崎に集約され、いよいよシナジー効果が期待される中、先月11月2日にSEGA GAME JAMが再始動しました。
皆さんこんにちは。SEGA GAME JAM運営の麓です。
SEGA GAME JAMの運営としてはデザイナー向けの対応や、ポスターデザイン、ロゴデザイン、Tシャツデザインの調整などを担当しつつ、当日は主にデザイナーとして参加しています。
普段私はテクニカルアーティストとしてツール環境整備周りを担当していて、アセットを作らなくなって久しいのですが(元々はデザイナーでした)、GAME JAM中はただひたすらデザインアセットを作り続けることになる刺激的な時間をいつも過ごしています。
SEGA GAME JAMって?
今さらですが、今回初めてこのブログから読み始める方のために簡単にSEGA GAME JAMについて説明します。
SEGA GAME JAMは2日間の限られた時間で、小規模グループに分かれて、それぞれのグループで一からゲームを作ってしまおう!というイベントで、2012年7月の初回から年2回程のペースで開催されているイベントです。
参加するのはセガサミーグループ全体を対象とし、ゲーム制作部門ではない人も過去には参加しています。
CEDEC2013で効果や詳細は公表していますので、ご興味をお持ちの方は以下にアクセスしていただけるとより詳しく知ることができます。(要ログイン)
SEGA GAME JAMの変化について
さて、今まで十数回にわたって、羽田は大鳥居で開催されていましたが、グループ各社が大崎に集約されて取り巻く環境や事情が変化してきました。
あえて挙げるとすると3点。
- 参加者の裾野が広がった
- 会場がすごくイベントっぽくなった
- ゲーム制作の作業時間が短くなった
参加者の裾野が広がった
昨年まではセガゲームス、セガ・インタラクティブは羽田の大鳥居に社屋を構えていて、SEGA GANE JAMの会場も大鳥居でした。
そのためか、基本的に参加者は自然と大鳥居に近い場所に住んでいるセガゲームス、セガ・インタラクティブのメンバーに偏っていました。
大崎に集約された後、その新社屋が会場となることで距離的な制約などは緩和され、セガサミーグループ内の様々な人が気軽に参加できるようになりました。
内定者の皆さんもより参加しやすくなったのではないでしょうか。
※写真左は会場の隣でやっていた『ぷよぷよ!!クエスト』のイベントから差し入れのカレーです。
会場がすごくイベントっぽくなった
新社屋内の多目的スペース「TUNNEL TOKYO」を活用できるようになり、イベント感が増しました。
※「TUNNEL TOKYO」についての詳細は以下を参照してください。
会場がイベントらしくなることで、テンションも上がりますし、より楽しい雰囲気の中で時間が過ごせるようになります。
ゲーム制作作業時間が短くなった
一見ネガティブな印象を持たれがちですが、会場の事情や昨今の働き方改革に合わせる形でイベント自体も時間の効果的な使い方へのチャレンジが必要になりました。
改めて、当日のタイムスケジュールを振り返ってみましょう。
一日目 (11/2)
- 8:30 受付開始
- 9:00 開始
- 9:05 テーマ決め
- 9:20 チーム分け
- 15:00 企画発表
- 20:00 α 版発表
- 20:30 写真撮影
- 21:30 会場 Close
二日目 (11/3)
- 07:30 会場 Open ~ 随時制作再開
- 12:00 β 版発表
- 18:00 制作終了
- 18:15 発表会
- 19:00 試遊会&順次撤収開始
- 20:00 完全撤収
- 20:30 打ち上げ 参加は任意
以上から、ゲーム制作に使える時間は22時間程度というのがわかるかと思います。
そんな中でもちゃんと一つのゲームを作り上げることができたのは、参加した皆さんの実力の高さを実感しました。
SEGA GAME JAMの効果について
効果の程は?というと、SEGA GAME JAMの根本の趣旨は変わらないのでそこは今までと変わりません。例えば、
- グループ会社、事業部、世代を超えた絆が生まれる!
- 失敗を恐れずチャレンジできる!
- 変わるきっかけが生まれる!
グループ会社、事業部、世代を超えた絆が生まれる!
このイベントが終わるとまた日常の自分たちの仕事へと戻っていきます。
しかし、ここで一緒にゲーム制作できた経験と記憶は消えることがありません。
仕事の中での再会もありますし、連絡を取り合って新しいアイデアを元に何かが生まれたりすることもあります。
失敗を恐れずチャレンジできる!
普段ふと思いついたことも、やりたいなーって思っていることも何かきっかけと時間がないとなかなか手をつけられなくて悩むことも多いと思います。
せっかく2日間という時間と協力してくれるメンバーを得る機会なので、いろんなチャレンジができます。
例えば普段プログラマーの仕事をしている一参加者もこの二日間は延々写真とビデオを撮り続けて、最後にはSEGA GAME JAMのプロモーションビデオを完成させました。また、私も普段使うことのないデザインアセット作成用のツールをいくつも試してきました。
そして過去には、モバイル開発にいた人もボルダリングを体験できるVRゲームをチームの力で作り上げることができました。
変わるきっかけが生まれる!
実は過去に、総務などゲーム開発をしない部門にいた人もこのイベントをきっかけに開発へと転身したということもありました。
これからも・・・
手短ですが、今回のBlog記事ではSEGA GAME JAMの再始動を改めて宣言し、ここ大崎で起きた変化を少しでも紹介したかったので筆をとってみました。
ゲーム作りの本質は変わりません。遊んでくれる方が笑顔で感動体験をしてくれる事が何よりの喜びです。
そのための、チャレンジの場、交流の場として、そしてゲーム作りを楽しむためにも SEGA GAME JAM は引き続き開催していきたいと思っています。
※最後のプレイ会の一場面
最後に、そんなGAME JAMが開催できるような社内交流が盛んで、開かれた職場環境で働いてみたいという方は以下をチェックしてみてください。
おまけ
ここまでTech blogなのに何のノウハウも公開していないことに気づきました。
イベント開催レポなのでそんなにお話しできることもないのですが、一つだけ、社内GAME JAMを開催していたり、これから開催しようと思っているゲーム業界の皆さんへ・・・。
参加者のモチベーションが上がる要素の一つとして「いろいろな業界関係者が見学してくれるとモチベーションが上がる」という意見が過去の開催アンケートにいくつか見られました。
「社内」ということで多少難しい面もあるかと思いますが、少し調整を頑張ってゲーム業界周辺の関係者を見学に誘ってみてはいかがでしょうか?
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
良いJAM生活を。
そして良いお年をお迎えください。